昨日レッスンでキーとメロディとの関係や音域とギターのポジションの話をしてから、自分で練習するときもそれを意識しながら考えている。
個人的にはBbのキーでギターを演奏するのが結構苦手だ。ソロギターがやりにくい、ポジションが微妙な位置ばかりに来る、などなどギターの運指的なもの。そして、それに付随して押さえる位置の違いによる弦のテンション感の違い。さらにそれに関係して、ギターの開放弦やその整数比倍音から遠いことによる音色など。
最後の理由ななどは、半音下げ等変則チューニングやカポを使ったりすることで好みの音になることも多い。ジャズでは大変でやらないことが多い(即興演奏ではチューニングを変える変化に対応することは難しい)けれども、チャレンジすることは楽しい。
特にソロ演奏では自由に設定してもいけることが多い。特に半音下げなど相対関係が変わらないチューニングに関しては全然問題無いのではないか。
僕はキーによって色や景色が変わる程の絶対音感は無い。なので、どちらかと言えばギターの構造側の変化の方が気になる。開放弦が使えるかどうかとかポジションとか音色とか。純粋なキー(調)設定に関してはそこまで気にならないのだ。というのも平均律を使っている上に、基準ピッチなんか時代や地域によって全然違う。キーに寄る色合いなど、相対的なものだと思っている。
キーによって少し雰囲気が変わるというのは、万人が感じることだ。そしてその色合いも絶対音感保持者の独自の感覚で絶対的なものではない。なのでギター演奏上でキーの設定が大事だというのは、楽器の構造による演奏感や音色の問題だ。
個人的には基準ピッチを微妙なところに設定してる音楽家は好きだ。コピーしててチューニングが合わせつらいからいやがる人も多い。でも音の印象、楽器の演奏感共に狙ってやってる感じがとても好きだ。ヴァン・ヘイレン、パンテラ、最高じゃないか。そしてソロギターで演奏するには誰にも迷惑を掛けない。
時々古い録音の物のCDでマスターテープが伸びててチューニングが変わってるものもある。こういうのも楽しい。
どちらも絶対音感バリバリな人には聴けた物ではないのかもしれない。しかしその絶対音感自体が絶対ではないかもしれない。オーケストラの基準ピッチはまだまだ上がり続けている。