2017年6月5日月曜日

Donny McCaslin

レビュー・サイト Untitled Medleyにて「All About ダニー・マッキャスリン」という記事が公開されました。今回も僕は採譜奏法分析と技術的な監修をさせていただいています。

All About ダニー・マッキャスリン / リズムを革新するサックス奏者

http://untitledmedley.com/2017/06/05/all-about-donny-mccaslin/



もう1件。Romain Pilon氏がインスタで公開していたStablematesのソロを採譜しました。本人がチェック後、公開してくれています。

https://www.instagram.com/p/BU2EsR_BsaZ/
https://www.instagram.com/p/BThBuUfhEQI/

氏はまだ日本に来たことがないそうです。いつか日本でライブが見られることを願って。

2017年4月12日水曜日

Kurt Rosenwinkel

このブログは本当にお久しぶりです… ちょっとだけ告知を。

Untitled Medleyというレビュー・サイトで「All About カート・ローゼンウィンケル」が公開されました。素晴らしい記事でボリュームたっぷり。僕は採譜奏法分析とプラスαで協力させていただいてます。是非チェックしてみてください!!


All About カート・ローゼンウィンケル / “伝統か革新か”を超えて | Untitled Medley

http://untitledmedley.com/2017/04/11/all-about-kurt-rosenwinkel/

2013年2月10日日曜日

ジャズギター、弦の傾向

ギター弦


もう2月になって大分経ちました。今年になってからはギックリ腰やったり風邪が長引いたりと結構さんざんな感じですが、体もケアしつつ前進していきましょう。

何年か前に、若手コンテンポラリーのジャズギターリストが何の弦のどんなゲージを使っているのかを簡単にまとめたことがありました。結構資料として知りたいという人が多かったのでこの記事の下のほうにまとめて公開しておきます。

先ずは、僕の思っている傾向として。昔はフルアコにフラットワウンドというのが定番。この前ネットで発見したのですが、サンドペーパーがついていて自分で研磨するっていう驚きの弦があったりしたんですね。そしてポリトーンなどが出始めるまではチューブアンプ。

ここ最近(数十年)のNYの流行としてはフルアコとラウンド弦とチューブアンプというのが多い気がします。

ですので日本で結構定番となってる、フルアコ、フラットワウンド、ポリトーンっていうのは以外と少ないのかも。多分ジムホールの影響でしょうか。

あとはセミアコの人、ソリッドの人でも弦の選択が変わってきますね。

ポイントとして3弦をプレーン弦にするかワウンド弦にするかというのが大きいと思います。フラットワウンドだとほぼ3弦はワウンドのはず。ラウンド弦のセットで3弦をどうするか。音色の違いやヴィヴラートやベンドを多用するかどうかというのも大きく関係します。あとは指弾きをするかどうか(コードだけだとしても)。巻弦だと指の角度で爪が引っかかります。ですのでプレーンの方が自由度が高いです。

こういうのを考慮しながら下のリストを見ていくと楽しいかも知れませんね。

以下が、細かいパッケージの種類や、間のゲージなどは推測が入る場合がありますが
リストです。

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adam rogers

jazz life 2009 8
gibson es-335
daddario EJ21 1st 013 2nd 016
013
016
024w
032
042
052

jazz guitar book vol.17 2008 5
gibson es-335
daddario EXL115 1st 013 2nd 016
013
016
018p
028
038
049

他のギター
daddario EXL115 1st 012 2nd 014
012
016
018p
028
038
049

jonathan kreisberg
jazz life 2009 8
gibson es-175
gibson 特殊 round wound 012-052

kurt rosenwinkel
jazz guitar book vol.21 2009 5
gibson es-335
daddario EJ22
013
017
026w
036
046
056

jazz life 2009 12
Moffa
thomastik BB113
013
017
021w
030
038
053

出典無し
D'angelico nyss-3
daddario EJ22
013
017
026w
036
046
056

出典無し
sadowsky semi-hollow model
sadowsky round wound 013-056
013
017
026w
036
046
056

john scofield
jazz guitar book vol.21 2009 5
ibanez as-200
daddario round wound 特殊
013-052

ben monder
jazz guitar book vol.7 2005 11
ibanez as-50
daddario EJ22 3rd 020p
013
017
020p
036
046
056

mike moreno
jazz guitar book vol.23 2009 11
gibson es-335
daddario 特殊
013
016
022w
028
038
049

julian lage
jazz guitar book vol.23 2009 11
linda manzer
thomastik BB113
013
017
021w
030
038
053

sadowsky Alloy52 013-056
013
017
026w
036
046
056

peter bernstein
jazz life 2004 3
jazz guitar book vol.4 2005 2
J.R.Zeidler
john pears 特殊 round wound
014
018
026w
032
042
052

wolfgang muthspiel
jazz guitar book vol.27 2011 11
Heritage golden Eagle
thomastik BB111
011
015
019p
026
034
047

gilda hekselman
jazz guitar book vol.31 2011 11
victor baker
daddario 特殊 011のセットの2-6弦を1-5弦に 6弦に013のセットの6弦
014
018
028w
038
049
056

gibson howerd roberts
daddario EJ22
013
017
026w
036
046
056

lage lund
jazz guitar book vol.31 2011 11
sadowsky ss-15
sadowsky13-56 round wound 1st 014 2nd 18
014
018
026w
036
046
056

Jesse Van Ruller

jazz life 2000 7
Levin
gibson es-335
daddario ECG24 flat wound 1st 014 2nd 017
014
017
022w
030
040
050

jazz life 2001 3
Levin
daddario ECG26 flat wound 1st 012
012
017
026w
035
045
056

guitar magazine 2001
daddario EJ21 1st 014 2nd 017
014
017
024w
032
042
052

つまり「CATCH!」の録音まではフラットワウンド
その後はラウンド


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特殊と書いて有るのはメーカーにその組み合わせのセットがなくて
幾つかのセットを組み合わせているのかバラ弦なのか情報が無いものです。

基本的にみんなアホほど太いので
ボディやネックの強さや管理に自信が無ければ
もう少し細くしても良いのでは?
自己責任でよろしくお願いします。

ちなみに僕のセッティングは
セミアコが
012
016
020p
026
036
046
です。010-046のセットを4-6弦に使い、あとはバラで買ってます。
4-6はダダリオのコーティングEXPまたは次点でエリクサー。
1-2はエリクサーのアンチラストのコーティング。3弦はエリクサーに無いゲージなのでダダリオ。

フルアコが
thomastik JS111  flat Wound 1st 012 2nd 016
012
016
019w
025
035
047
とトマスティックのフラットワウンド11-47のセットの1-2弦をセミアコと同じ(エリクサー)にしてます。

ソリッドは
ダダリオかエリクサーの
09-46または10-46が多いです。
ベンドを多く使うスタイルの場合は
もっといろんなメーカーの弦も使います。

2013年1月2日水曜日

Here's to the New Year! Cheers!

新しい年になりましたが、何も変わらず。昨年末のライブでいろんな気付きが有り、研究&練習がはかどります。今年も質の高い活動をしていく為、精進します。本年も素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

2012年12月31日月曜日

大晦日

今年もあと数時間で終わる。いろいろと新しい環境で新しいチャレンジをした年でした。まだまだチャレンジしただけで内面は変わってない部分も多いので、さらに精進していきたいと思います。

年末のライブでいろいろと収穫が多かったので、今日もギターを持っていろいろと試行錯誤しています。今年はソロ演奏が多かったので、先日のように人と演奏すると、得られる物が多いことが実感できます。


未だに青いおっさんが語る、浅さと未熟さ。

「人の噺を聴いて、自分よりへただと思ったら、その人の芸の水準は自分と同じくらい。
自分と同じくらいだと思ったら、自分よりもうまい。自分よりうまいと思ったらその人のほうが遥かにうまい。」

落語にこんな話があります。芸事は上手い下手だけでは言い表せない価値もありますが、これは一つの真実です。人と比べるというのは価値基準を決める大事な事。

僕は、関西、ボストン、ニューヨーク、東京といろんな場所で演奏していました。どこにいても自分はエッジ(境界)にいるんだろうなと思っていました。つまり多くの中での最低限のレベル、脱落しないギリギリの最底辺のレベルだと。もしかしたらそれ以下で本来なら脱落しているはずが、しがみついているだけなのかもしれません。

それくらいすばらしいプレーヤーがいっぱいいました。上手い下手で判断するというのも少し変ですし芸術性というのはすこし違うベクトルもあると思います。言い方を変えると、最低限、同業者に「良いな」と思ってもらえるような音楽家を目指していましたし。今も目指しています。

演奏家の演奏は、内面的にはその人そのものとそれまでに積み上げてきたもので出来ています。練習すること努力し積み上げることは、やれば誰にでも可能だと思われるかもしれませんが、練習するということは才能です。その集中力は一番の持って生まれた能力です。

僕は、耳の良さや演奏力など能力的にもさほど恵まれているとも思っていなかったので、できるだけ可能な限りは練習など後から積み重ねられる事はやろうと試みました。しかしこれも才能ですので、一流どころの練習量や質とは全く比べ物にならないでしょう。ですので、先に書いた通り自分はすべての面でエッジにいるという認識で、しかし進み続けるということを選んでいます。

自分の生徒さんなど成長途中だったり趣味で演奏している方は別として、同業者の演奏を聴いて「もし」かなりクオリティが足りないと感じたとすると、自分の中ではあまりいい感じはしないです。自分はエッジにいるわけなのでそれ以下ってのは‥。少なくとも足りないはずの自分の練習量よりも足りてないでしょうし、多分自分の現状を見てみない振りをしているか認識できてないか。「いいな」と感じられないプレイには多分そういう演奏家の自己認識が関係しているのかもしれません。

凄く青臭くて子供っぽい考え方だなと自分でも思いますが(自分を擁護してる部分も深層ではあるでしょう)、あまり変えるつもりはないです。僕がクオリティが低いなと思う同業者の演奏を聴いて、無性に腹を立ててしまうのはそういう理由です。

多くの演奏家が関わっている講師業についても同じ認識です。しかも演奏家と二足のわらじを履くつもりなら、なおさらどちらかのクオリティが低いとすると腹立たしいですね。

こう思うという事は「人を以て鑑となせ」というところで自分の精進も足りない部分が多いはずです。人間的にも。まだまだ青い生き方をしている2012年の大晦日です。

2012年11月30日金曜日

スポーツ選手と故障と演奏家

スポーツ選手には特有の故障がある。体を一般人よりも酷使する部分がある。多くの選手にリスクがあり、選手生命を脅かす。

演奏家もスポーツ選手と同じく、体を使い楽器を演奏する。一般的な動きとは異なった方法で。そしてスポーツ選手と同じく特有の故障がある。例えば有名なのは腱鞘炎だ。

当然故障を避けるために、体のその箇所に負担をかけない動きや奏法などは発展しつつある。故障しては仕方がない。しかしプロの世界では結果が求められるためどうしてもリスクを抱えつつパフォーマンスを行う場面も多い。また演奏家はどうしてもその音色や表現が欲しい場合にもリスクのある奏法を選ぶ場合が有る。スポーツ選手がレーシックを行うのもおなじようなものだ。リスクはあるが今どうしても必要なのが視力。そして今しか活躍の時期はない。

僕は、指導者として教えるということに関わる際には、できるだけ故障のリスクを避けるやり方を自分で身につけてもらえるように指導している。やむにやまれず表現のためにリスクのある弾き方をするのなら僕が止めてもやるだろうから、教える際は徹底して体の機能を理解してリスクは避けてもらっている。

しかしプロの現場では、リスクが有る部分に答えがあってもおかしくはない。いつか弾けなくなっても今どうしてもこの音が必要だということもあるだろう。

腱鞘炎をはじめ故障する演奏家は多い。全く考慮していない者は論外として、多くの演奏家は表現とリスクの間で戦っている。そして故障し療養の間、パフォーマンスは落ちるかも知れないけれども、音楽的には何かを学び戻ってくる。

最近は体に優しく負担をかけない動きというのが、武術、スポーツ、音楽などの分野で流行っている。だからといって故障した演奏家のことを、ただ弾き方が悪いんだと誹ることにはすこし違和感を感じる。当然本人は解っていてリスクをとっている。

といったことを、故障して復活する演奏家やスポーツ選手のその後を楽しみに書いてみた。ちなみに僕自身は指導者に恵まれ、あまりリスクを取らずにすんでいる。臆病で慎重なこともあるし、これからも無理はしないだろうと思った。それが表現者として足りないことなのかも知れないけれど。